金型を外部に預けるメリットとは

〇 金型を外部に預けるメリットとは
 金型を外部に預けることは、単にスペースを節約するだけでなく、関わる全ての企業にとって大きな利益をもたらし、ひいては   国内経済の活性化にも貢献する「Win-Win-Win」の取り組みです。

 ・メーカーにとって:下請法遵守とコストダウンの可能性につながります。
  金型を外部に委託することで下請法遵守が明確化されます。
  金型が無くなることで協力工場は活気づき、生産能力が向上することで、メーカーはより安定的に生産を委託できます。
  そうなると、協力工場に生産量を増加させることもでき、製品単価の見直し(コストダウン)の交渉も検討できます。

 ・協力工場にとって:生産性の向上と競争力強化につながります。
  遊休金型が無くなることで工場内にスペースが生まれ、整理整頓が進み、作業環境が改善されます。
  空いたスペースに新たな生産設備を導入できるようになり、生産能力の増強や効率化が図られ、競争力強化につながります。
  整理整頓され、新しい設備が導入された工場は、新3K職場(きれい、快適、輝ける、キャリアアップできる、休日がきちん   ととることが出来るなど)となり、特に若い世代にとって魅力的な職場となり、人材確保や職場環境の改善が図られるなど    工場全体の活性化につながります。
  生産性が向上し、活気ある職場になることで、メーカーからの生産委託の集約化や新たな受注獲得につながりやすくなります。
  仕事量の増加は売上・利益の向上に直結し、結果として会社としての収入も増え、従業員の賃上げ、設備の更新などにつなが   るきっかけになります。

 ・機械メーカーにとって:販売数の増加が見込まれます。
  生産する工場が新たな設備投資を積極的に行なうようになるため、機械メーカーは機械の販売台数を増やすことができます。
  これは、機械メーカー全体の活性化にも貢献します。

 金型の外部保管は、メーカーは下請法遵守の明確化、協力工場は生産性が向上、成形機などの機械メーカーは機械販売が伸びる
 など「Win-Win-Win」の流れが加速することになり、国内の景気循環の流れに刺激を与えることが出来る重要な取り組みです。